Monday, March 12, 2012

製作記録その2

こんにちは。

前々回のBlogの続きです。

と、その前に余談。


「ファッションが教えてくれること」というドキュメンタリー映画を鑑賞しながら、
このBLOGを書いています。
『プラダを着た悪魔』のモデルと言われる、
米国版VOGUE編集長アナ・ウインターと編集スタッフを追ったドキュメンタリー。
去年の暮れにあったJFWでも来日していたのは記憶に新しいですね。

華やかに見えるファッション業界ですが、
裏側では様々な分野のプロが、
日々変革を重ねるファッションという魔物に振り回されています。
風潮、流行、時代、経済、芸術、表現様式
様々な要素が複雑に絡み合って動いているこの分野は、
ある意味で最も難しい業態の一つなんだと思います。
5万ドルを掛けた仕事がすべてボツになった話なんてのもありました。

単純に自己満足の表現をしては成り立たない。
それでもアートとしての要素を取り入れないと、
ファッションとしての差別化を図れず、
真新しいものを作ったとしてもそれが受け入れられるとは限らない。

常に矛盾した要素を抱え、
そのバランスとジレンマに悩まされる。
製作=収益という単純な図式が成立しないのはどの分野も変わらないでしょうが、
「ファッション」という分野そのものが「贅沢品」であり、
「付加価値」を主体としたモノである以上、
難しいのは至極当然と言えるのかもしれません。

うーん、色々と考えさせられる。
ただ、その裏側を見てて思ったのは、
「プロはプロであって、それ以上でもそれ以下でもない。」
ということですかね・・・
VOGUEの裏側で働いている人が必ずしもファッショナブルとは言えません。
もちろん、スマートな装いではありますが。
人によってはジーパン・Tシャツというカジュアルな装いです。
彼らは「ファッション」を産み出しているのであって、
自身が「ファッション」を体現している訳では無いことを熟知しています。

コレです。
ファッションの核となる部分は「ファッショニスタ」に任せ、
自分は「ファッション」の軸を成すモノを産み出す。
いやぁ、カッコいい。これぞ必殺仕事人。笑
自分もそれが仕事だと胸を張って言えるようになれる様、
日々精進ですね。

理想のおじいちゃん像。笑



さて。

前回の続きです。
EXIST新作製作模様、張り切ってどうぞ。

 前回作ったこの型紙を・・・

切り出しました。
今回は細かいのもありますが、まぁパーツが多いこと。
自動車メーカーの座席なんかに使われる革なんかは、
レーザーカッターで裁断されるらしいです。
すごい・・・。


パーツはこんな感じ。
下のは一体何に使うんでしょうか。


ポケットやらファスナーやら…

これは…。笑


という感じで、前回よりもかなり進んでいる状態です。
さすがにここまで画像をアップしたら、
何を作っているかバレバレかとは思いますが、
次くらいで終る予定ですのでどうぞお付き合い下さい。笑

それでは、終わりに向かって突き進みます。
お楽しみに。



Kento Nagashima



No comments:

Post a Comment